田畑作之介ちゃんひき逃げ連れ去り事件の真相を解明してみたい

By | 2015年12月3日

事件の概要

1978年3月3日午後4時半頃、大阪市住之江区で田畑作之介ちゃんが失踪した。作之介ちゃんは当時3歳で自宅近くの道路で近所に住む5歳の男児と遊んでいたところ、走ってきた自動車にはねられた。

作之介ちゃんは顔から血を流しぐったりとしていたそうだ。車を運転していた中年男性は「どこの子やろ?救急車を待っている時間がないので自分でこの子を病院に連れていく」と言い残し、作之介ちゃんを車に乗せて走り去った。

一緒に遊んでいた男児はすぐに田畑さんの家に駆け込み、母親に事情を説明。母親と男児が急いで事故現場に戻るも犯人は走り去ったあとだ。母親は近くの病院に問い合わせたが、どこの病院にも作之介ちゃんは運び込まれていなかった。

不審に思った母親は警察に通報。次の日になっても犯人から連絡がないことから警察は誘拐事件と断定して捜査を開始した。目撃証言からモンタージュ写真を作成し情報を呼びかけた。

しかし作之介ちゃんを発見できないまま事件から5年後の1983年3月3日に業務上過失致死及び略取誘拐罪などの時効が成立した。これは車で轢かれた時はまだ生きていたと考えられることから殺人罪には問われていない。

仮にけが人を連れ去り治療を放棄して死なせたのであれば殺人罪が適用されるが、それでも15年後の1993年には時効が成立していらことになる。

目撃者の証言

事件発生は夕方で人通りの多い時間帯だったため多数の目撃者がいた。その証言によると犯人の特徴は以下のようになる。

  1. 40歳前後の中年男性
  2. スーツ姿ではない(Tシャツ?作業着?なぜか曖昧)
  3. 車は白いカローラ
  4. 南の方角へ走り去った

現場路面にブレーキの痕はなかった。作之介ちゃんをはねた後も車は数十メートルほど走っていたことになる。

今ではいたるところに防犯カメラが設置されていて犯人の手がかりも簡単に見つかるが、当時はまだ不十分。目撃情報からもナンバープレートの判明には辿り着かなかったため、犯人の車は特定できなかった。

真相について考えてみよう

現場にブレーキ痕が無かったことからよそ見運転による前方不注意だったと考えられる。

犯人に助ける意思はあった?

そのまま走り去らずに車から降りたということは、この時はまだ助ける意思があったのかもしれない。しかし、作之介ちゃんの容態を見て助からないことが分かり、捕まるのが怖くて病院に連れて行かずに逃げたのだろうか。

いや、本当に助けたい意思があれば救急車を呼ぶか周囲に助けを求めるはず。となれば最初から証拠隠滅のために車から降りて作之介ちゃんの元へ駆け寄ったと考えるほうが自然か。「自分で病院に連れていく」と言い残したのも、警察や救急車を呼ぶまでの時間を空ける目的だったのかもしれない。

事故現場の交通事情

事故現場から阪神高速15号堺線を挟んで田畑家が立地していた。帰宅ラッシュによって渋滞する高速道路を避けて下道を通る車もある。事件当時、阪神高速15号堺線は開通したばかりで通行料を嫌がる人もいただろう。急いで帰ろうとスピードを出す車が多いのもこの時間帯だ。

作之介ちゃんを轢いた車もその中の一台だったのかもしれません。

犯人はどうしていれば良かった?

暗くなり始める時間帯に3歳の子供が道路で遊んでいたとなれば、運転手からすると想定外の状況に陥ることもある。住宅のある一般道路ではスピードを落として安全確認を心がけて走るのは当然だが、仕事帰りとなれば注意力が鈍るのも分かる(犯人が仕事帰りだったかは知らないけど)。

せめて救急車を呼んで適切な処置をしていれば最悪の状況は免れたかもしれないと考えると心苦しい。なぜ犯人は作之介ちゃんを連れ去ってしまったのか。逮捕への恐怖が犯人を悪の道へと引きずり込んでしまったのか。

時効が成立した今となっては犯人を法で裁くことはできない。40年も前の事件なので犯人が40歳前後の男性だったことを考えるともう生存していないかもしれない。犯人は事件後どのような人生を歩んだのだろうか。警察からは逃げきれたけれどわずかな良心が残っていれば罪の意識からは逃げられなかったはず、そう思いたい。

20 thoughts on “田畑作之介ちゃんひき逃げ連れ去り事件の真相を解明してみたい

  1. 心が痛い

    亡き父の同僚のお子さんです。お父様はこの後、ショックでろくに働けなかったと聞きました。
    早く見つかって欲しい、捕まって欲しいと、父はずっと言っていましたよ。時効なんて、本当に悔しい思いです。

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  2. 田中一郎

    >事件から5年後の1983年3月3日に業務上過失致死及び略取誘拐罪などの時効が成立した。

    これだけの重罪を犯しておきながら、時効までたったの5年とは・・・・短すぎると思う。

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  3. ユリ

    私が当時住んでいた家の隣のご主人が似顔絵に似ていたのですが、家族に怒られた為そのままになってしまいました。 そういう人って結構いるんじゃないでしょうか。

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    1. 匿名

      似顔絵ってなんのですか?犯人の?
      それなら通報しなきゃ…

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  4. 匿名

    昨日の官報でご家族の方から作之介君の失踪宣告の届け出の催告が出されました。
    今までいつか元気で戻ってくると願いながら帰宅を待っていたご両親や親族の方にはかける言葉もありません

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  5. あんばさ

    多数の目撃者がいたなら、せめて誰か車の番号でも覚えていればな。
    あるいは逃げ防止のために2人くらい男が同行するとか。 身の証明となるものを残して行ってもらうとか。

    犯行自体がすでに胸糞だが、捕まらず逃げ続けてるところが余計に胸糞だわ。

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  6. まりみん

    交通事故が起これば普通は、
    警察及び救急車を呼ふのが常識なんじゃない?
    事故証明が無ければ保険だっておりないと思うし、
    目撃者が多数居たにもかかわらず、
    3歳の子供をどんな理由があるにせよ、
    親が承知なしに
    連れて行かせ周囲って、何なの?

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    1. 匿名

      >>まりみんさん
      今でこそ事故を起こしたら直ぐ警察、救急が当たり前ですが、70年代ならあまりおかしくはないかと思います。

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  7. 匿名

    まりみんさんあまりにも文章読めてなくない?
    連れ去られたときその場にいたのは5歳児で、連れ去られた後にその5歳児が親呼んだのでは

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    1. 匿名

      ソースにない事実を勝手に捏造しちゃ頭のおかしい奴がいるな

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  8. 特命

    犯人はもう死んでるかもしれないが、それでも犯人が特定されてほしい。
    名前も発表されて、晒されたらいい。
    それくらいしかできないでしょ、もう。

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  9. 匿名

    私の弟も二歳の時家の前の道路で飛び出して、車にひかれて家から母親が出てきてオロオロしていると轢いた運転手が自分の車で病院に連れて行くと行って走り去りました。
    その時は隣町のちょっと大きな病院に連れて行ったみたいです。
    母親いわく自分の子が飛び出したから相手を責められへんよな、て、もし責めてたら連れ去られてたかもしれないと思うとゾッとします。

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  10. 匿名

    もうジジイだから犯人も死んでるだろ

    そんな計画性のある犯行ではなく
    どうしようどうしよう?とパニクった挙げ句、思いついた隠蔽工作をしたのだと思う

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  11. 匿名

    最初から逃げるつもりなら、わざわざ降りて顔を晒すことはしなかったように思う。
    病院に連れて行こうとはしたが、途中子供の息が止まり、恐ろしくなって逃げ出したのではないだろうか?

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  12. 匿名

    残念ですがこういうひき逃げって結構あるようですね…
    昔住んでた地域でも、お婆さんがひき逃げにあい、42年経った今でも未解決です
    おそろしいことです
    時効があるのは事件が多すぎて警察側も同じ事件にばかり何年も携わっていられないからです
    もし犯罪が一年に2~3回しかない平和な世界だったら、時効制度などなかったでしょう…

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  13. 匿名

    地獄があって欲しいと祈るばかりだ。頼むから、地獄が存在していて欲しい。

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  14. 匿名

    犯人らしいと思われる人物を知っています。名前はn谷 健。彼は当時、警察にもマークされていたがタイムレコーダーの退社時刻で疑いが解けたらしいのですが、実際に押したのは別人の店長が退社時間を毎日のように押していたようでした、なぜ今頃になってから話すことになったのは二十四、五年前に警官をしている同級生にこの話したら、そう言うことは往々にしてあることで言われてスルーされて警察ってこんなもんか思い以後口外しませんでした。  当時の彼 町金の従業員をしておりました。外回り専門の集金で自分の車<カローラ、シルバー>
    年齢50歳前後          この話は事件後3年位ン落ちに聞いた話です。

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