大塚団地集団失踪事件の真相を解明してみたい

By | 2015年12月1日

事件の概要

1995年、滋賀県東近江市の大塚団地で不可解な事件が発生。突然、団地住人が全員いなくなる。一週間後には近くの森で老婆の遺体が発見。さらに一週間後には行方不明だっ団地住人が自殺。この事件をきっかけに心霊スポットとして有名に。肝試しにきた大学生グループの一人が何者かによって日本刀で惨殺される。

  1. 団地住民が集団失踪
  2. 近くの森で老婆の遺体を発見
  3. 失踪していた団地住民が自殺
  4. 大学生が何者かによって殺害

1~3までの事件は1週間ごとに起きている。そして心霊スポット化して有名になったあとに、肝試しに訪れた大学生が殺害されているので、時系列として4は一連の事件よりも後になる。事件の真相は不明で未解決事件として噂が広まっている。

大塚団地があった場所はこちら大塚団地跡

本当に起きた事件なの?

と言うのも、大塚団地集団失踪事件について調べてはみたものの、いまいち有力な情報がない。それどころか「そんな事件起きていない」とか「デタラメだ」などの意見のほうが多かった。

しかし、いくつかの事実らしき情報もあった。それによると殺人事件自体は本当に起きているようだ。4つの事件を1つずつ検証してみようと思う。

余談だけど「大塚団地集団失踪事件」と検索すると「大塚団地集団失踪事件怖すぎwwwwwwwwwwwww」というタイトルのサイトばかり表示されたのが気になった。怖いのか笑っているのかどっちなんだろう。余談終わり。

1. 団地住民が集団失踪・・・していない?

いきなりだけど、この情報が一番怪しい。オカルト的というか都市伝説風味が強すぎる。団地の住民が全員消えたのならもう少し事件として話題になっていいような気がする。調べても出てくるのは都市伝説サイトだけ。

廃墟の団地に心霊的な噂をこじつけたいと考えて集団失踪ということにした、と考えるのが自然かな。ホラー映画とか怖い話でもよく失踪が題材にされていたりするし。失踪ってミステリアスな雰囲気を醸し出す言葉なんだろうね。

大塚団地集団失踪事件の「集団失踪」という一番重要な部分が早くも消滅してしまった。大塚団地事件、なんだか一気に興味が薄らいでしまう名前だ。薄気味悪さを出すために集団失踪事件にしたのは効果的だったと思う。

2. 近くの森で老婆の遺体を発見・・・されてる!

どうせこっちも適当なでっちあげだろうと思いつつ調べてみると、なんと本当に起きている事件だった。それも未解決事件で今だに犯人が見つかっていないらしい。

〈事件名〉蒲生町岡本における主婦殺人・死体遺棄事件
〈発生・覚知〉2000年6月27日
〈概要〉東近江市蒲生岡本町(旧蒲生町岡本)の雑草地で朝、近くの主婦高岡慶子さん(65)の遺体が見つかる。首を絞めて殺害され、鈍器のようなもので頭を殴られた跡があった。前日の朝に畑仕事に出かけ行方不明になっていた。
【1004/211:殺人事件時効廃止】県内3件が時効廃止/遺族「事件見届ける」

2006年1月に蒲生郡は合併により東近江市に変更されている。つまり事件が起きた場所と大塚団地があった場所は滋賀県東近江市で一致するということ。

大塚団地集団失踪事件では、殺害された老婆は首を絞められ殺害されたあとに鈍器で頭を強打されていたとあるが、これも一致。老婆というには少々失礼な年齢にあたる気がするけど。

唯一違うのは事件発生の日付

大塚団地集団失踪事件では、1995年に集団失踪が起きてから1週間後に老婆の遺体が発見されている。しかし、実際に事件が起きているのは2000年6月。この5年という期間はなんだろうか。

と思ったけど、よく考えたらそもそも集団失踪は起きていないと考えられる。それなら1995年という日付にはなんの脈絡もないわけで、1週間後なんてのも気にする必要なし。

「大塚団地集団失踪事件の老婆殺害事件」と「蒲生町岡本における主婦殺人・死体遺棄事件」は同じ事件と考えていいんじゃないかな。

3. 失踪していた団地住民が自殺・・・しているかもしれない

こちらに関しては詳しい情報なし。唯一見つけたのが「殺人事件、自殺などがあったことは地元の人が知っているまぎれもない事実」という心霊スポットによくある謳い文句だけ。信憑性に欠ける。

じゃあ自殺が無かったかと言われたらハッキリと答えられない。自殺だと事件性がないのでニュースとして残っておらず、もしかしたら本当にあったかもしれないが事実を確かめられない。自殺はそんなに珍しいことでもないし。

団地で自殺があったからみんな引っ越して住民がいなくなったとか、廃墟になったあとで浮浪者あたりがここで自殺をしたとか、いろいろ考えられるけど全て妄想。確証はない。

こればかりは地元の人に聞くしかないので考えても無駄だろうね。団地住民の自殺はあったかもしれないし、なかったかもしれない。

4. 大学生が何者かによって殺害・・・は胡散臭い

大学生を散弾銃で

事件から数年後に大学生グループが肝試しで団地に侵入。団地には服部という名前のお婆さんが一人だけ住んでいてたそうで、大学生を散弾銃で迎撃。あ、散弾銃じゃなくてRPG-7だったわ。という書き込みを2ちゃんねるで発見。

どう見てもネタでした。しかし、もう一つ手がかりとなる情報が。

大学生を刀で

廃墟となった大塚団地にはまだ一世帯だけ住んでいて、真夜中になると一軒だけ明かりがついている。大塚団地よりも少し手前の道には日本刀が刺さっており、写真を撮ろうとすると住人である服部さんに襲われてしまう。容赦なく日本刀で切りかかる服部さんに対して警察は関与していない。

ただの怖い話でした。証拠なし。ソースなし。この話は創作だったって事で片付けよう。

まとめ

  1. 失踪事件はなかった
  2. 近くで老婆殺害事件が起きたのは真実
  3. 団地住人の自殺は不明
  4. 大学生殺害の話はよくある噂話

失踪事件はなかったと言い切ったうえであえて失踪事件に繋がる要素を1つ。

廃墟となった大塚団地の部屋には荷物や洗濯物が放置されていたらしい。壁のポスターや作りかけのジグソーパズルもそのまま。テーブルの上には食べかけのご飯。まるで住人が忽然と姿を消したような状況から失踪事件説が発生したのかも。

まぁ個人的には信憑性のない話は好きじゃない。住民はみんな神隠しにあったんだーと言うわけにもいかず。大塚団地が取り壊された今となっては調べようもない。ってことで失踪事件はなかったと判断。

大塚団地集団失踪事件は不幸な事件と偶然近くにあった廃墟を掛け合わせた創作混じりの都市伝説だった。これが結論。真相解明できてないような気もするけど。新しい事実が発覚したらまた調べよう。

12 thoughts on “大塚団地集団失踪事件の真相を解明してみたい

  1. Q男

    失踪した家は服部さんの家で、仕事で長期家を空けてた間に人が入り込み撮影し家を荒らしただけです。
    その家は今でも服部さんがお住まいです。
    大塚団地は開発に失敗した団地です。
    客観的に見られてる様なのでもっと事実を知らしめて下さい。
    団地入口の集落に住んでいる者としてはこれからの季節良い迷惑です。

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  2. 電子馬

    近隣住民として一応書いておきます。
    まだ若いので以下の事情は両親・祖父母に聞いたのですが、
    「大塚」というのはそこいら一体の地名のことです。そこにバブル頃地価の上昇狙いで団地ができたのでそう呼ばれるようになりました。大倉(おおくら。漢字があってるかどうかは不明)建設が建てたので、別名大倉団地とも呼ぶそうです。
    老婆の殺人事件は書かれている通り確かに事実です。夕方、山畑で殺害されたそうです。両親も当時警察にDNA鑑定をさせられたと言っていましたが、結局犯人は見つからず、未だに情報提供を求める立て看板やポストが各所に設置してあります。 が…はっきり言ってこれが大塚団地と関係あるかは私も甚だ疑問です。近いとはいえ別の町で起こった事件ですから。
    大塚団地についてもう少し書くと、各家は即興で建てられたようなプレハブらしく、その後バブルがはじけ住人は離散したのではないか?と言っていました。見に行ったことはありませんが、ネット上の画像を見るとほとんど夜逃げだったみたいですね。
    記事にも登場する服部さんですが、両親がその近辺に山菜を採りに行った時快く許可していただいたらしく、日本刀だとかそういう怖い話の出所になりそうな人ではないようです。(というか、たとえ警察が黙認していても近辺で噂になるはずです…)その服部さんが団地周辺を管理していると考えられるので、そりゃ不法侵入されたら怒るでしょうね、という話です。
    ちなみに…親戚から聞いたのですが近くの団地(こっちは栄えてますよ)では黒ビルという廃墟ビルがあるらしく、こっちのほうが小学生の頃話題になっていたのを覚えています。あまりにもローカルすぎて話題になりませんが…

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  3. H

    近所のものです。
    肝試しにきた大学生グループの1人が殺されたのは
    大塚団地に残っていた1人の方が毎夜毎夜の騒音で我慢が爆発し、起こった事件です。
    大塚団地に残されたものは地下にあったマリア像などで
    何かが出るというわけではありません。
    集団失踪は宗教による何かだと言われています。

    ただ、近隣に住宅街もありますので
    肝試しはお静かに。
    殺されないように気をつけてくださいね。

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  4. あかさたな

    いくらうざいからって殺すのか。それが異常でないなら世の中殺人だらけだ。それはそれで恐いってよりキチガイくさい。勿論悪いのは集団で夜中に騒いだり物壊したりする若者なんだけどさ

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  5. 匿名

    地元の物です。知ってる範囲で書かせてもらいます。子供の頃はおおくら、おおくら山とか呼んでました。昔は山菜などを取りに行った高齢者が迷ったりして消防団など捜索に出られるほどで夜だど地元のものでも迷いそうな感じのとこです。
    敷地内に小さな池や1番登ったとこ辺りに滑り台やジャングルジムなどあり当時遊びに行きました。
    まず老婆殺人事件ですが場所は岡本町になりますし、大塚団地の事件とは切り離して考えた方がいいと思います。当時は隣の字になる大塚にも何度も警察が聞き込みにきてました。

    大塚団地についての情報に戻ります。
    親に聞いた話ですが昔はおおくら山でよく火事があったそうです。
    私が聞いた情報だと、団地に土地を買われた方が
    たまに団地に来て不要なものなどを処分するのに焚き火をして燃やしたりしてしてそれが原因で山火事が起きたと聞いています。
    あと当時から常時住んでおられたのも一軒と聞いてました。後は他府県に住んでおられる方がたまに買ってある土地を見にきて先ほど書いたように自分の土地に生えた草などを野焼きされていたとのことです。

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  6. 近所の者

    ここは都市伝説でも何でも無い所です。
    あなたの、このwebページを残していること自体が、火のない所に煙を立てる様な行為です。
    早急に、ページ自体を削除するべきです。

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  7. ダイナマイト朝桜

    この記事は自殺者がいたこと以外は嘘ですよ!
    実は同級生の父親が車の排ガスで自殺をしていたのは事実!このほかも自殺案件はありました。
    しかし、服部土木工業は大阪から移ってきた方が、国土ピーコンの下請け基礎工事とピーコンの組み立て作業を行っていた個人事業者で…
    その事業を引き継いだ3人兄弟!がここを拠点にしていたので、ダンプやユンボの置き場にしていた場所です。
    家にもご両親が住んでおられて、既に他界されたことと服部土木もバブルがはじけて自主廃業されたことで廃墟になっています。
    実は私はこの服部土木に1985年から1987年までアルバイトをしていたものですので間違いありません。

    服部さんという老婆も存在していましたが、既に1985年には両ひざの変形関節症で歩くことが難しく、鉄砲をもって追いかけることなんて不可能です。

    また、私の記憶ではこの団地はあまりにもへき地過ぎて入居者が集まらず、別荘がてら購入した人がちらほらで、確か当時でも服部さんともう一件ほどしか居住されていませんでした。

    全ては倒産した大倉建設の負の遺産で土地購入者が付かなかった失敗開拓にすぎません。
    一つ間違えれば同じ旧蒲生町にある長峰団地も大倉建設の開発した土地ですので、1980年代初頭は大塚団地とあまり変わらない寂しい団地でした。

    また、服部3兄弟は今も東近江市内に住まれており、ごく普通の方ですよ!

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  8. 朝桜都市伝説部

    地元民(東近江市蒲生地区)ですが大塚団地や岡本町での殺人事件が、都市伝説になっていたことに驚きです!
    若かりし頃に大塚団地へは何度か肝試しでお邪魔しましたが、心霊スポットと言うよりは【薄気味悪い廃墟】の方が適切だと思います。
    岡本町での殺人事件は事実ですが、他の方も書いてる様に大塚団地とは無関係です。
    大塚団地ですが服部という表札のある戸建てが1つだけ立っていました。周辺にはナンバープレートのない車やタイヤが散乱していて、服部邸の駐車場には上半身だけのオブジェ?像?がありました(用途・目的不明)門構えにはカエルの像が乗っていて住宅周辺には動物の骨が散乱…夜中に行くと確かにすごく不気味でした。ですが、服部邸には犬も居て鎖で繋がれていて痩せ細ってはいなかったので飼われていると思われます。
    服部邸の周りだけは草が生い茂っていなかったので、定期的に管理されているのだと思います。近くの木々の間からは明かりが見えたので、もしかしたら他に住まれてる人が居るのかもしれません。(噂の服部さんとは、この方では?)

    服部さんの噂ですが、同市内に服部という名前の指定暴力団組員の方がいらっしゃる様で(こちらも都市伝説かも)私が小学生の頃は長峰団地の服部さんを怒らせると日本刀を持って追いかけられるって聞いていました。

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